2015年5月25日月曜日

四声と平仄について

漢詩には、平仄というルールがある。

つまり、漢字を大きく「平字」と「仄字」のグループに分類して、その配列(これを平仄式という)に従って作詩する。

単純に言ってしまえば、これだけのことなのだが、ある漢字がどちらのグループに属するのか、最初のうちは容易には判断がつかない。
そこで字典の出番がやってくる。私が常に進めているのは、角川の「新字源」であるが、別に他のものでも。この平仄が分かればどれでも良い。



必要なことは「四声」、つまり漢字の発音を4つにグループ(平声、上声、去声、入声、これを四声という)に分類し、いづれに属するかが掲載されていれば良い。
この四声のうち、平声に属する漢字を「平字」といい、白丸「◯」で表現することが多い。そして残りの上声、去声、入声をまとめて「仄字」といい、黒丸「●」で表現することがある。

四声の表現方法は字典により多少異なることがあるが、新字源を例にすれば、四角の中に漢字一文字(これを韻という)が書かれていて、その四角の四隅のいづれかに白い印(△)あるいは黒い印(▲)が付されている。この印によって平仄を見分けるのである。

例えば、「平」という字には、

四角の中に庚と書かれて、左下隅に白い印(△)、また、四角の中に尤と書かれて、左下隅に白い印(△)


と2種類が表示されれているが、どちらも白い印なので、「平」という漢字は、平声、すなわち「平字」ということになる。

つまり、それ以外の三声(上声、去声、入声)は黒い印(▲)が付いていることになり、その漢字は「仄字」となるのである。例えば、「一」という字では、

四角の中に質と書かれて、右下隅に黒い印(▲)


因って、「一」という漢字は「仄字」ということになる。



さて、以上が四声と平仄の関係の第1歩というところだろうか・・・・・

続きは、また後日・・・・・



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