2018年6月11日月曜日

【敢・肯】操觚字訣より

今回は『操觚字訣』より「敢」と「肯(肎)」の文字について掲載します。


敢、肯 肎本字俗作肯

敢は、勇敢果敢進取なり、犯なり、なんのそのと、おし切りてすることなり、又忍爲なりと註す、これを「不敢」といひて、遠慮しはばかることなり、なかなかと云ことばなり、みなあへてと訓す、肎は、本肎綮、骨間の肉なり、これをあへてと訓ずれども、敢とはちかひ、可なりと註して、うけがひ、得心して、きき入ることなり、「非敢言、乃不肎言爾」とかけば、よをいはぬでは、なけれども、いふことを、うけがはぬと云ことなり、「不敢易」とかけば、なかなか易とは、ゑせぬと云こと、「不肯用」とかけば、用ゆることを、がてんせぬと云ことなり、​


「肎」の文字が表示されない場合があるかもしれません。これはJIS補助漢字(JIS X 0212)の「#556C」、Unicodeの「#808E」の文字です。

 

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