2018年6月22日金曜日

【操觚字訣】何如、何若、奚若、如何、若何、如…何、如……何、如何、若爲、奈 何、奈…何、奈……何、奈……

今回の【操觚字訣】は、とても種類が多いので難しく感じますが、頑張って読んでみることにします。

いかんは、いかゞある、どふしやうぞ、なぜに、どふせうぞ、こふせふぞといふことばなり、「何如」「何若」「奚若」同し類なり、何と奚と如と若との別は、なんぞと、ごとしの條にて辨ずべし、「如何」「若何」「奈何」「奈」「若爲」同し類なり、奈は、廣韻に云、如なり、那なり、如何と用ると、同事にて、その内少々差別あり、正字通曰、能如之何、曰奈何、又問如之何、曰奈何、又無之何、曰奈何と、若爲も如何の意なり何如と置と如何と用ると、畢竟同じことなり、その内「何如」「何若」「奚若」は、連用の文字なり、何如……………何如と用ゆ、何……如とはかゝぬなり、なんぞかくのごときといふ意故、あいだへ文字いれをれぬなり、如何奈何は連用もし叉「如之何」、奈……何と、引分ても用ゆ、如ゴトキハ…何ぞといふ意あり、論語には、何如多し、孟子には如何なり、時代の口氣なりことばの前後にて、各別意義違ひなし、奈は、奈……と一字も用ゆ、これは那の字の意ある故なり、

試みに「詩韻含英異同弁」の下平声五歌の韻の中から「何」の字の所を見ると、

老何、可奈何、喚奈何

今若何、夜如何、奈愁何、竟若何

などの用例を見ることができる。

機会があれば、ぜひ、先人の作品を検証して、どのように使われているか学習してみたい。

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