今回の【操觚字訣】は、とても種類が多いので難しく感じますが、頑張って読んでみることにします。
いかんは、いかゞある、どふしやうぞ、なぜに、どふせうぞ、こふせふぞといふことばなり、「何如」「何若」「奚若」同し類なり、何と奚と如と若との別は、なんぞと、ごとしの條にて辨ずべし、「如何」「若何」「奈何」「奈」「若爲」同し類なり、奈は、廣韻に云、如なり、那なり、如何と用ると、同事にて、その内少々差別あり、正字通曰、能如レ之何、曰二奈何一、又問如レ之何、曰二奈何一、又無二如レ之何一、曰二奈何一と、若爲も如何の意なり何如と置と如何と用ると、畢竟同じことなり、その内「何如」「何若」「奚若」は、連用の文字なり、何二如………一ヲ……何如と用ゆ、何……如とはかゝぬなり、なんぞかくのごときといふ意故、あいだへ文字いれをれぬなり、如何奈何は連用もし叉「如レ之何」、奈二……何一と、引分ても用ゆ、如レゴトキハ…何ぞといふ意あり、論語には、何如多し、孟子には如何なり、時代の口氣なりことばの前後にて、各別意義違ひなし、奈は、奈二……一ヲと一字も用ゆ、これは那の字の意ある故なり、
試みに「詩韻含英異同弁」の下平声五歌の韻の中から「何」の字の所を見ると、
奈レ老何、可二奈何一、喚二奈何一
今若何、夜如何、奈レ愁何、竟若何
などの用例を見ることができる。
機会があれば、ぜひ、先人の作品を検証して、どのように使われているか学習してみたい。
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