今回は【操觚字訣】より、「凡、大凡、大抵、大槪、大略、大較」をお届けします。
凡は、すべてとよむ通り、一つにすべとくことば、凡いくつなどいふ、總じてすべくゝるなり、大凡は大槪と同し、あらましを、おしくゝるなり、大抵も大凡と同じ、大槪は大率なり、をほむ子とよむ、盧氏云、大抵者同及二於所レ至之處、大槪用二槪於斗斛之面一坦然平と、抵はおしわたし、槪はおしならしなり、大畧は、大約なり、小をすてゝ、大しまり斗りと云ことなり、畧はほゞとよむ、約はおほむ子とよむ、その意なり、大較とかくも、かくの音、大畧と同し、いづれも總くゝりのことばなり、
「凡」を「すべて」と訓む例は論語でも「凡十六章」のように見かけることも多いです。
「大凡」や「大抵」なども文字として見ることは少ないかもしれませんが、会話ではよく使われているように思います。そして、これら「大凡は大概と同じ」、「大抵も大凡と同じ」、「大概は大率なり」とあることから、「大凡・大概・大抵・大凡」が同じ類いの文字であることが分かります。
また、「大略は、大約なり」、「大較とかくも、かくの音、大畧と同じ」と書かれていますから、「大略・大約・大較」が同じ類いの文字となります。
最後の「大略・大約・大較」は、あまり見かけない文字ですが、こうしてまとめられているとよく分かります。
「大凡」や「大抵」なども文字として見ることは少ないかもしれませんが、会話ではよく使われているように思います。そして、これら「大凡は大概と同じ」、「大抵も大凡と同じ」、「大概は大率なり」とあることから、「大凡・大概・大抵・大凡」が同じ類いの文字であることが分かります。
また、「大略は、大約なり」、「大較とかくも、かくの音、大畧と同じ」と書かれていますから、「大略・大約・大較」が同じ類いの文字となります。
最後の「大略・大約・大較」は、あまり見かけない文字ですが、こうしてまとめられているとよく分かります。
文中に赤く表示している「子」の文字がありますが、これはカタカナの異体字であり、読むときはカタカナの「ネ」として読みます。
漢字だけでも読みにくいのですが、さらにカタカナにも現代の私たちが使用していない文字が出てくるので、なかなか大変です。しかし、これが面白くなってくるから不思議なものです。
漢字だけでも読みにくいのですが、さらにカタカナにも現代の私たちが使用していない文字が出てくるので、なかなか大変です。しかし、これが面白くなってくるから不思議なものです。
では、次の記事で、また、お会いしましょう。
失礼します。
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