宋詩も亦初、盛、中、晩、あり。林逋、魏野は初なり。東坡、山谷は盛なり。范、楊、放翁は中なり。眞山民、劉後村は晩なり。青邱元を變じて明を起す。恰も冬沍を變じて春溫と爲すが如し。李王七子に至りては、又變じて夏の炎熱となれり。故に明初の風は、卽ち明詩の佳境なり。
漁洋の七絶は、李白、王昌齢以後、始めて之を見る。
歸愚の才、新城に及ばずして、老練は之に過ぎたり。其詩諸體皆長ず。唯歌行のみ少しく緩弱なるを覺ゆ。沈詩は專ら法度雍容を以て勝れり。歌行の貴ぶ所は、縱横飛動に在り。是其窮する所以なり。
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