2012年7月9日月曜日

漢詩の詩形について(1)

漢詩の形式については,拙作「漢詩作法入門講座-漢詩の作り方-漢詩の基礎-漢詩の形式」で簡単には説明しています。
ここでは、もう少し詳しく見ていこうと思います。



参考図書は「唐詩概説(岩波文庫)」(小川 環樹)を使います。

私は,「中国詩人選集別巻」を使用していますが,その第六章「唐詩の形式」として詳細に説明されています。

現在,私たちが作詩する「絶句」とか「律詩」と呼ばれるものの形式が模索され,定まった時代が「唐」の時代となり,それらを「今体詩」あるいは「近体詩」と呼び,この形式以前の詩形を「古体詩」と呼びます。

大きく分けるとこの二種類に分類される訳ですが,時代は「唐」,西暦618年〜907年ぐらいの300年間です。私たちが歴史で習う「遣唐使」の時代です。

その時代から,詩形は変化していません(途中,これら以外の詩形や新体詩と呼ばれるものもありましたが,結果から見れば生き残っているとは言い難い状況です)。つまり,近体詩」という言葉とは裏腹に随分長い歴史を持つ事になります。

では,今日は,ここまでで,続きは次回にしたいと思います。

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