実 接
周弼(しゅうひつ)曰く、絶句の法、大抵第三句を以て主と為す。首尾率直にして婉曲(えんきょく)無きは、此れ異時の唐に及ばざる所以なり。其の法は、惟久しく其の伝を失うのみに非ず。人亦能(よ)く之を知ること鮮(すくな)し。実事を以て意を寓して接するときは、則ち転換力有り。断ゆるが若(ごと)くにして続き、外は振起(しんき)にして内平妥(へいだ)たるを失わず。前後相(あい)応(おう)ず。四句に止むと雖(いえど)も、而(しか)も不尽の意を涵蓄(かんちく)す。此れ其の略のみ。詳(つまび)らかにして之を求め、玩味することの久しく、自(おのずか)ら当(まさ)に得る所有るべし。
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