2018年12月10日月曜日

『三体詩』より「楓橋夜泊」(張繼)

【訓読文】

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【作者】

張繼(ちょうけい)=生没年未詳。中唐の詩人。字は懿孫(いそん)

【書き下し文】

楓橋(ふうきょう)夜泊(やはく)
(つき)()ち  (からす)()いて  (しも)(てん)()つ。江楓(こうふう)  漁火(ぎょか)   愁眠(しゅうみん)(たい)す。
姑蘇城外(こそじょうがい)寒山寺(かんざんじ)夜半(やはん)鐘声(しょうせい)  客船(かくせん)(いた)る。

【語 釈】

楓橋=江蘇省蘇州郊外にある橋の名。江楓=川辺のかえで。漁火=漁り火。愁眠=さびしいねむり。旅の寂しさ、悲しさのために熟睡できず、うつらうつらしていること。姑蘇城外=姑蘇城は、蘇州のこと。蘇州の郊外。寒山寺=寺の名。江蘇省蘇州郊外、楓橋の近くにある寺。夜半=よなか。半夜に同じ。鐘聲=鐘の音。客船=旅の船。旅人を乗せた船。原詩では「船」の俗字「舩」につくる。

では、次の記事で、また、お会いしましょう。
失礼します。

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