【訓読文】
【作者】
徐凝(じょぎ)=中唐の詩人。未詳。
【書き下し文】
長慶(ちょうけい)の春(はる)
山頭(さんとう)の水色(すいしょく) 薄(うす)く煙(えん)を籠(こ)む。遠客(えんかく) 新(あら)たに愁(うれ)う 長慶(ちょうけい)の年(とし)。
身上(しんじょう)の五労(ごろう) 仍(な)お酒(さけ)を病(や)む。夭桃(ようとう)窓下(そうか) 花(はな)に背(そむ)いて眠(ねむ)る。
【語釈】
【語 釈】
長慶=(821-824)。唐代穆宗の治世で使用された元号。山頭=山のいただき。水色=水のような色合い。次の「烟」を形容した語。薄籠烟=淡く靄がたちこめている。遠客=たびびと。新愁=愁が新たになること。五勞=五臓の労のこと。五臓は、心臓・腎臓・肺臓・肝臓・脾臓。労は、疲れる。疲労。病酒=註に「酒巵の致すが如き」とあり。二日酔い。夭桃=若々しい桃の花。詩経に「桃夭」の詩あり。
では、次の記事で、また、お会いしましょう。
失礼します。
0 件のコメント:
コメントを投稿