次の三首の平仄を調べてみましょう。
各詩の学習は、それぞれの記事を参考にしてください。
それぞれの平仄は次のようになります。
華清宮○●○○●●◎ ●○○●●○◎ ○○●●○○● ○●○○●●◎行盡江南數十程 曉風殘月入華清 朝元閣上西風急 都入長楊作雨聲宮詞○●○○●●◎ ○○●●●○◎ ●○○●○○● ●●○○●●◎金殿當頭紫閣重 仙人掌上玉芙蓉 大平天子朝元日 五色雲車駕六龍呉姫●●○○●●◎ ●○○●●○◎ ○○●●○○● ●●○○●●◎自是三千第一名 内家叢裏獨分明 芙蓉殿上中元日 水拍銀盤弄化生
ここで、平仄を表している○や●の記号のみを並べてみます。
○●○○●●◎ ●○○●●○◎ ○○●●○○● ○●○○●●◎○●○○●●◎ ○○●●●○◎ ●○○●○○● ●●○○●●◎●●○○●●◎ ●○○●●○◎ ○○●●○○● ●●○○●●◎
どうでしょう。三首の平仄を縦に眺めて見ると、平仄の規則性が少しだけ見えてきませんか?偶々の部分もありますが、平仄が常に同じ規則性を持っている部分があります。
×●○○●●◎ ×○×●●○◎ ×○×●○○● ×●○○●●◎×●○○●●◎ ×○×●●○◎ ×○×●○○● ×●○○●●◎×●○○●●◎ ×○×●●○◎ ×○×●○○● ×●○○●●◎
このような平仄の規則性を「平仄式」と言います。
この平仄式には一定のルールがあります。例えば、前回学習した押韻は一・二・四句の七文字目、一句目の二文字目は必ず仄で四文字目は平、また、各句の一文字目は平仄はどちらでも良い…など、いろいろあります。
漢詩には、この「平仄式」に代表されるようないくつかのルールがあります。そして作詩も、そのルールに従っています。
では、次の記事で、また、お会いしましょう。
失礼します。
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