2019年1月28日月曜日

漢詩の規則〜「二四不同・二六対・一三五不論」について

前回は七言絶句の平仄式として「仄起式」があることを学習しました。今回は、この平仄式のいくつかの規則を学習します。

平仄式を縦に見ます。まずは、二文字目と四文字目に注目しましょう。

各句の二文字目が仄のときは四文字目は平、逆に二文字目が平のときは四文字目が仄になります。つまり二文字目と四文字目の平仄は常に異なることになります。これを「二四不同」といいます。

次は、二文字目と六文字目の関係を見てみましょう。

二文字目と六文字目の関係では、各句の平仄は同じになります。二文字目が仄なら六文字目も仄、二文字目が平ならば六文字目も平といった具合です。これを「二六対」といいます。

ここまで見てきた二文字目、四文字目、六文字目は必ず平か仄のどちらかでした。次は、一文字目と三文字目、五文字目についての規則になります。

第二句(承句)の五文字目以外は平の場合もあれば、仄のときもあります。つまり平でも仄でも、どちらでも良いことになります。これを「一三五不論」といいます。

ただし、第二句(承句)の五文字目は、この「一三五不論」の規則から外れます。これはさらにもう一つの優先される規則があるからです。次回は、この規則と、さらに残りの規則について学習したいと思います。

グダグダと書いてきましたが、簡単には、以下の三点を覚えてしまいましょう。

  • 二四不同(二文字目と四文字目の平仄は異なる)
  • 二六対(二文字目と六文字目の平仄は同じになる)
  • 一三五不論(一文字目と三文字目、五文字目の平仄は問わない)


では、次の記事で、また、お会いしましょう。
失礼します。

0 件のコメント:

コメントを投稿