前回の記事で「平仄式」について、紹介させていただきました。ただ、その規則性は実際の詩、しかも数は三首だけからの帰納として紹介したので、一般的ではありませんでした。
今回は、一般的な「平仄式」として多くの作詩参考書に掲載されているものを学習します。まずは、具体的な「平仄式」を挙げます。
この「平仄式」には名前があります。それは「七言絶句仄起式」です。
二重丸「◎」の部分は「押韻(同一の韻の文字)」することを表現し、その文字を「韻字」と呼びます。
白丸「○」は平字を表し、黒丸「●」は仄字を表しています。そして半白半黒は平仄を問わない部分と、上下の平仄の関係において自動的に平仄が決まる部分があることを表しています。
この平仄式の具体的な見方は、今後、順番に学習していきますが、今回は「仄起式」という言葉について学習します。
この「仄起」の「仄」とは第一句目(起句)の二文字目が「仄字」であることを意味します。つまり第一句の二文字目が仄字だから「仄起」なのです。
だとすれば、第一句の二文字目「平字」の場合は「平起」なのかと思われる人もいるでしょう。そうですその通りです。平仄式にはここで挙げた「仄起式」の他に「平起式」があります。
しかし、まずは「仄起式」の方から学習していきます。
では、次の記事で、また、お会いしましょう。
失礼します。
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